姿勢の変化は脊柱だけではなく、下肢や上肢の位置関係や動きに関与してきます。今回は脊柱の各部位がどのように関係し合っているかお伝えします。
①腰椎前弯角と腰仙角は相関性が高い
これは腰椎の湾曲には骨盤の傾斜の角度の影響が大きいということです。
つまり、骨盤の前傾が強いほど、腰椎の前弯は大きくなり、骨盤の後傾が強いほど、腰椎の前弯は小さくなるということです。
②腰椎後弯角が第12胸椎傾斜角と相関性が高い
これは胸椎最下部である第12胸椎(胸腰椎移行部)が後方に傾斜するほど胸椎後弯が大きくな り、前方に傾斜するほど胸椎後弯が小さくなるということです。
そして上の図は、下半身が前方傾斜す ると第12胸椎は後方に傾斜し、下半身が後方に傾斜すると第12胸椎は前方に傾斜することを表してます。つまり、矢状面での胸椎のアラインメント修正には、下半身の位置も影響してくるということです。
③頸椎前弯角が第7頸椎傾斜角と相関性が高い
これは頸椎最下部である第7頸椎が前方に傾斜するほど頸椎前弯が大きくなり、後方に傾斜す るほど頸椎前弯が小さくなるということです。
更に、胸椎後弯角と第7頸椎傾斜角、 胸椎後弯角と頸椎前弯角も共に相関性が高いです。つまり、頸椎の弯曲 は頸椎を支えている土台(胸椎)の肢位に影響を受けるということです。
まとめ
脊柱の姿勢は各々を支えている土台となる部位がどのような肢位であるかに大きく影響されるということです。各々の関連性を踏まえて、臨床展開して頂ければと思います。
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