仙骨後傾のパターン
*仙骨の後傾パターンでは頚椎は伸展、胸椎は屈曲、腰椎は伸展の動きとなります。運動の方向も、パターンの動きと同じ運動をすることで、身体を効率良く機能させることが出来ます。
*脊柱の棘突起のライン上の皮膚を上記の矢印の方向へ誘導することで、動きを誘導することが出来ます。リハビリの業界で皮膚誘導という、評価・治療テクニックになります。
仙骨後傾と肩関節パターン
*仙骨後傾パターンでは肩関節は屈曲・内転・内旋の動きとなります。運動の方向も、パターンの動きと同じ運動をすることで、身体を効率良く機能させることが出来ます。
仙骨後傾と足部・足趾の関係
*仙骨後傾パターンでは距骨下関節回内と足趾の第4・5趾伸展の動きとなります。
鑑別方法
自身の身体のパターンが仙骨前傾、仙骨後傾のどちらのパターンなのか鑑別する方法をいくつか挙げます。
①パターン別の皮膚誘導を行い、歩行した際の安定性、歩行効率の変化の良し悪しで判断する。(ある程度、専門的な知識、テクニック、判断する目が必要になってきます。)
②足趾の第4・5趾を屈曲させた状態、伸展させた状態どちらの方が下肢挙上の重力感が軽いで判断する。またはSLRの抵抗感で判断する。
③仰向けで肩関節(上肢)をパターン別の肢位にして、呼吸時の上位胸郭の拡張または呼吸のしやすさで判断する。または自身で下肢挙上をして重力感で判断する。
④パターン別の運動をした後に体幹の前屈をして、しやすい方で判断する。
例えば、首を曲げる運動をした後と首を伸ばす運動をした後で体幹前屈する。→首を曲げる運動をした後の方が前屈しやすい。→頚部屈曲で身体の動きが良くなる。→仙骨前傾パターンと判断する。
以上のようにご自身で判断する場合は、③または④の鑑別方法で評価して判断して頂ければと思います。
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