安定した歩行をするのに欠かせない筋肉、【大腰筋】についてお伝えします。
大腰筋の機能解剖
大腰筋の走行の特徴として身体重心(S2)を覆うように走行しています。その為、この筋肉が機能的に働けば、重心のコントロールがしやすくなります。姿勢保持機能として腰椎後弯を抑えて重心を前に保つという働きがあります。また、機能の特徴として股関節の屈曲角度によって作用がことなるという特徴があります。臨床上はこれらを踏まえてアプローチする必要があります。
歩行時の役割
上記の様に姿勢の安定に関与する大腰筋。この機能が低下すると体幹(胴体)が安定せず、足にも力が入りずらくなってしまいます。歩行の中期~後期にかけて、臀部(お尻)が引けてしまう歩行となります。
臨床上、勘違いされやすいのは臀部が引けた崩れた歩行だからと臀部の筋肉(大殿筋)を鍛えることにフォーカスしてしまい、本当の原因の大腰筋へのアプローチを見落としてしまうことです。
歩行の中期~後期にかけての臀部の後方への引けは大腰筋の遠心性収縮の低下が要因のことが多いです!臨床上いかに大腰筋の遠心性収縮(股関節伸展位での収縮)を促通できるかが重要になります!
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