人にはそえぞれに適した体の使い方、運動の方向があります。例えば、Aさんには膝を曲げる運動をした方が動きが良くなり、逆にBさんには膝を伸ばす運動をした方が動きが良くなるといった具合です。
リハビリの業界ではカウンター理論という概念があり、それを用いてある程度、運動のパターンを選別することができます。
前回は仙骨のパターンから体幹・上肢の運動連鎖について記事にしました。今回は腸骨の前傾・後傾のパターンから下肢の運動連鎖についてお伝えします。
腸骨前傾のパターン
*腸骨前傾は距骨の前方移動と内方傾斜の動きと関連する為、下記の様な運動連鎖をとります。
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*腸骨前傾パターンでは矢状面上で股関節は屈曲、膝関節は伸展、足関節は底屈の動きとなります。
![](https://hinata-seitaiin.com/wp-content/uploads/2018/10/2A696A35-E5B9-4D4F-AB57-C2BF5A443A93-1024x756.jpeg)
*腸骨前傾パターンでは前額面上で股関節は内転、膝関節は内反の動きとなります。
腸骨前傾と足趾の関係
*腸骨前傾パターンでは母趾の屈曲の動きとなります。
次回は腸骨後傾パターンについてと、腸骨前傾・後傾パターンの鑑別方法についてお伝えします。
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