人にはそえぞれに適した体の使い方、運動の方向があります。例えば、Aさんには首を曲げる運動をした方が動きが良くなり、逆にBさんには首を伸ばす運動をした方が動きが良くなるといった具合です。
リハビリの業界ではカウンター理論という概念があり、それを用いてある程度、運動のパターンを選別することができます。
仙骨と腸骨について
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*仙骨は脊柱の延長として機能します。その為、仙骨の運動パターンは体幹の動きに影響を与えます。また、肩甲骨は肋骨を介して脊柱と連動する為、仙骨の運動パターンは上肢の動きにも影響を与えます。
*腸骨は下肢の延長として機能します。その為、腸骨の運動パターンは下肢の動きに影響を与えます。
上記のように仙骨と腸骨の運動パターンを判別することで、各々に適した体の使い方、運動の方向が判断することができます。
仙骨前傾のパターン
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*仙骨の前傾パターンでは頚椎は屈曲、胸椎は伸展、腰椎は屈曲の動きとなります。運動の方向も、パターンの動きと同じ運動をすることで、身体を効率良く機能させることが出来ます。
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*脊柱の棘突起のライン上の皮膚を上記の矢印の方向へ誘導することで、動きを誘導することが出来ます。リハビリの業界で皮膚誘導という、評価・治療テクニックになります。
仙骨前傾と肩関節パターン
*仙骨前傾パターンでは肩関節は伸展・外転・外旋の動きとなります。運動の方向も、パターンの動きと同じ運動をすることで、身体を効率良く機能させることが出来ます。
仙骨前傾と足部・足趾の関係
*仙骨前傾パターンでは距骨下関節回外と足趾の第4・5趾屈曲の動きとなります。
次回は仙骨後傾パターンについてと、仙骨前傾・後傾パターンの鑑別方法についてお伝えします。
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