中高年以に多くみられる肩の痛みや動きの制限。一般に五十肩と呼ばれています。本来は肩の酷使によって肩関節の中で炎症を起こしているもので、狭義では肩関節周囲炎と呼ばれるものです。しかし中には、肩に問題がないの五十肩だと勘違いされやすいケースがあります。その一つが背骨の動きが悪くなっていることで起こる肩の痛みや動きの制限です。
背骨の動きと肩の動きの関係性
まず肋骨は背骨についています。そして胸の骨格、【胸郭】というのを形成します。肩甲骨は胸郭についているので、胸郭の動きと連動して動くことになります。
①腕を挙げる際に90度までは背骨や胸郭は丸みを帯びています。しかし、90度以上挙げる際は、背骨や胸郭は平らな形、つまり伸び上がってないと挙げることができません。
②腕を横から開く時も同様で、90度以上腕を開いて挙げる時は、背骨や胸郭の十分に伸びないと横から腕を開いて挙げることができません。
③また、片側だけ挙げる際は、挙げる側の胸郭の側面が伸び上がります。
つまり、胸の背骨と胸郭の柔軟性がないと肩は十分に挙げれなくなるということです。直接、肩に障害が起きていなくても、こういったケースで肩の動きを制限していることはよく見られます。
背骨と胸郭の柔軟性を高めよう!
①バスタオルを三つ折りもしくは枕を胸の高さの位置に入れて、その上で仰向けになって寝る。
②胸の背骨(胸椎)を伸ばして、胸郭が広がるように意識しながら息を吸う。その後にゆっくりと息を吐きながら、胸郭を引き下げるように意識する。
③上記の深呼吸を繰り返す
寝る前に一日一回、行うだけでも効果がありますので是非、行ってみて下さい。
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